変わりゆくディーラー下取り

ディーラー下取りのイメージ

ディーラーをはじめとした下取りは、一昔前まで最も一般的な車の売却方法でした。
新車購入をする際は他と比較せずにディーラー下取りで売る人が多かったことから「ディーラー下取りは安い」とレッテルを貼られています。
しかし買取専門店の普及によってディーラー下取りの入庫率が減少して、最近では買取専門店と同等以上の条件が出る事例も増えています。
下取りを条件に値引きの増えるケースもあるので、購入する際は必ず下取り査定を取っておくようにしましょう。

下取りのメリット

下取りを利用すると新車納車日まで車を乗って、そのまま入れ替えることができます。
売却に必要な書類のやり取りも購入手続きと一緒に進められるので手間も少ないです。
下取りは代替えになるので業者からしてみると販売と買取で2重に儲かる仕組みですが、販売店によっては下取り有を条件に値引きが増えたり、代替を条件に下取り額を優遇してもらえることがあります。

新車はメーカーからの値引き補助も

新車の場合はメーカーから販売店に対して値引きの補助を行うケースがあります。
業界用語で「対策」と呼び、車種ごとに値引き補助の条件と金額を設定されています。
無条件で”対策”の出ることもあれば、下取りが”対策”の条件になっていることもあります。
下取り対策の場合は自銘柄(購入するメーカーと同じメーカーの下取り車)と他銘柄(他社からの代替え)など細かい条件の定められている場合もあります。
新車購入をするときは下取りの有無で値引きを含めた2通りの見積を出してもらい検討してください。
対策は月単位で変更されます。よく3月の決算月は安くなると言いますが、3月決算にしているのは販売店ではなくメーカーです。
メーカーは決算前に売上と登録台数を増やすことを目的に対策を強化するため通常時よりも好条件が出やすくなります。

変化する下取りの形

ディーラー下取りは査定額の低さから買取専門店などにシェアを奪われた歴史を持っています。
そこで大きな販売店は買取専門店や中古車専用の大型販売店を作るなどして中古車の再販と買取に力を入れています。

有名なのはトヨタ系列のT-UPです。
ディーラー系列の中古車店舗を作ることによって、買取専門店や大手中古車チェーンと同等の条件提示。
全体的な傾向では大きい販売会社を利用した方が下取り額は優遇されます。

最終的には金額で検討するべき

下取りは納車日まで車を乗り続けられるメリットがありますが、買取専門店でも無料代車の提供や新しい車の納車日に合わせて引き取りを行うなど不自由なく代替できるサービスを行っています。
手間で見れば車を入れ替えたり書類を渡すなど業者とやり取りする回数は増えますが、ちょっとした手間をかけるだけで数十万円お得になることもあります。
数千円や1~2万円の差額であれば、最高値でなくても下取りを利用する価値はありますが、比較せずに下取りで進めてしまうのはハイリスクです。
下取りにするのか、その他方法にするかは金額を見て判断するべきです。

下取りの落とし穴とチェックポイント

ディーラー下取りのチェックポイント

販売店の下取りは以下の諸費用が相場です

下取り車事務手数料1万円~1万5千円
査定料5千円~8千円

平均して2万円前後の手数料が差し引かれます。
買取専門店は基本的に手数料無料のコミコミ価格を提示しています。
もし下取り査定額と買取専門店の査定額が同じだった場合は、買取専門店の方が手元に残る金額が多いのです。
ただし、ディーラーなどの大きな販売店は諸費用を取る変わりに還付や払い戻し費用をしっかり支払ってくれます。
車に応じて戻ってくる費用は以下の3つです。

・リサイクル預託金相当額
・未経過自動車税相当額
・自賠責保険(商品車の場合は原則還付なし)

自賠責保険は車検が残っていて廃車にする場合のみ還付されます。
リサイクル預託金は車の大きさやエアバック、エアコンの有無によって変わります。コンパクトカークラスの平均は8千円~1万5千円ほどです。
未経過自動車税は車の排気量と売却する月によって変わります。

買取専門店は還付・払い戻し費用もコミコミ価格で提示していることもあります。諸費用を支払ったとしても払い戻し金の方が多く、結果的に多くのお金を手元に残すことができる場合もあります。

業者によっては、質問や申し入れをした場合だけ還付・払い戻しに応じるケースもあるので注意しましょう。
下取りをはじめ、車を売る時は諸費用と戻ってくるお金の有無を契約前に確認する必要があります。
業界の傾向としては、ディーラー下取りは全て個別に計算して買取専門店は全てを含めたコミコミ価格で条件提示することが多いです。
なお、ユーカーパックでは手数料(諸費用)無料、リサイクル券や自動車税などを含めた金額で入札するルールになっています。